好敵手と化した虚実の争い


                                       高野圭介自戦記

 東軍:信永恕平 vs 西軍:高野圭介

 先番:高野コミ6目出し
 2005年5月26日
 於大阪・江坂アルプス囲碁センター
 175手以下略 白2目勝ち


 2005年は大阪に東軍を迎えての対抗戦である。

 正午前、会場に着いたら、
中園清一さんがにこにこと「この間、名古屋へ行かれましたか」
つまり、菊池さんの応援に行ったか・・と聞かれる。
「いいえ、私が行ったのは、坂井秀至さん(大分)と、中園さん(倉敷)だけです。」
「菊池さんが6位だったけど、あれは私と同じだったんです」

「今日は出られるんですね」と、
大阪の山根晃さんが来られ、久方ぶりの対面だった。
また、「今、名前を見たので・・」と、多島章夫さん。
もう、20年も前、荏原の人達との碁に懐かしく話に華が咲いた。

三浦浩さんから聞いた話。
「緑星学園創立当時に居られた高野雅永さんのお父さんですか?
学園に、私は最初から居ましたが、学園は碁の強い人を育てるというより、
碁を通じて、素晴らしい人間を育てるという高邁な思想の下に発足したのです」

どこにいても存在感のある西村修さん。碁も強いが、座談も抜群!
碁に関する思いは、蘊蓄の深さは、想像を絶するものがある。


この碁、昨年に引き続き、信永さんとの2局目。

立ち上がり序盤、辛く足早の白に、遅れた感があったほど、
辛抱を重ねて、懸命に厚く厚く打ち進めていた。
まさに虚実の争いをしているよう。
中盤、56の右からのキリを見ていて、打ち進めていた。
実戦で打つタイミングがあったのに、打たなかったのが
一番残念というか、心残りがあることだ。

これで、一勝一敗となった。

 
後日、信永恕平さんが「かえるさんのお家」というホームページを
立ち上げておられるのを知って、ずいぶん親近感が漂うてきた。




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